カーティスのシャツインスタイル良いですよね。

【25/26】コミュニティシールドを振り返る #CRYLIV

マッチレビュー

前置きと自己紹介

「フットオンエア」という”イングランドプレミアリーグを中心にフットボールの話をどこよりもゆるく話すPodcastを運営しているきょうへいと申します。
今シーズンはせっかくなので飽きるまで、魂の拠り所リバプールFCを中心に試合のレビューやラジオの裏話や補足メモの投稿をしてみようと思います。
以後お見知り置きを。

というわけで今回の記事は先日(日本時間8/10 23時から)開催されたコミュニティシールドの雑感です。

そもそもコミュニティシールドって何?

こちらのコミュニティシールド、なんとなく「シーズン開幕前にやってる謎のタイトルマッチ」くらいの認識の方もいるかもと思い自分の勉強も兼ねてざっくりまとめてみました。ちなみに結論、割とそんな感じです。

Embed from Getty Images

コミュニティシールドとは

FA(イングランドのサッカー協会)主催で行われる前年の
プレミアリーグ優勝クラブとFAカップ優勝クラブがぶつかるカップ戦で(一応)歴としたタイトルマッチになります。

歴史はかなり古く1908年(日本だとギリ明治時代。夏目漱石が『三四郎』や『夢十夜』を発表した年だそうです、ピンとこないですね。)から開催されており、
大会の方式は変遷があるものの現在のリーグ優勝クラブとFAカップの優勝クラブが対戦する形式になったのは1928年からとなります。

開催当初はチャリティシールドという名前だった通り、慈善事業への寄付金を集めることが目的で創設された大会で現在もその色は濃く残っており
地域のスポーツ団体への寄付や慈善団体、災害被災地支援などに収益は活用されているようです。

過去の優勝回数の記録としては
トップがマンチェスターユナイテッドの21回
アーセナルが17回
我らがリバプールが16回と続いています。
ちなみに今年優勝したクリスタルパレスは初優勝ということで去年のFAカップが初タイトルであった中、続けて2タイトル目も獲得することになったということですね。(悔しいけどおめでとう😂)

Embed from Getty Images

ちなみにコミュニティシールドには「勝利チームがプレミアリーグで優勝できない」というジンクスがあります。
実際に2011年以降だと優勝したのは17/18シーズンのマンチェスターシティ(勝ち点100で圧倒的に優勝したあのシーズンですね)のみ、バカにならないジンクスだ。

しかしこのジンクスを打ち破って“今年はコミュニティシールドも入れて5冠狙っちゃうぞ〜”と張り切っていたリバプールサポーターも多いのではないでしょうか?

…はい、得てしてリバプールはそんなにうまくいかないのです。そしてそんなリバプールだからこそ応援しがいがあるものです…よね?

というわけで、この辺で歴史のお話は終わりにして本筋の試合のレビューをしていければと思います。

試合結果

リバプールはエキティケとフリンポンの新加入組のゴールで2回先行するも追いつかれて、90分のスコアは2-2のドロー。
PK戦で3人が止められてクリスタルパレス5人目のデベニーのゴールが決まった時点で万事休すということで今シーズン初のタイトルは逃すこととなりました。

自分のリアルタイム時の前半総括と試合総括も合わせて載せておきます。

語りたいポイント

Positive

新加入組の躍動

この試合のスタメンには
ヴィルツ
エキティケ
ケルケズ
フリンポン
新加入選手が4名も名前を連ねました。

ヴィルツとエキティケは1点目を抜群のコンビネーションで2人だけで演出し、2点目はクロスのミスキック(の可能性が高そうですが)からではあるものの、フリンポンが持ち前のアジリティで目の前のミッチェルを剥がしゴールをゲット。
ケルケズも前への推進力と守備での積極的なボールへのアタックで、昨季の補強ポイント筆頭と言われたLSBのポジションを見事にこなしてくれていました。

それぞれの選手に昨季の課題と指摘されていた部分や抜けた選手の穴埋めを水準以上にこなしてくれる実力が備わっていることは見てとれた試合だったと言えるのではないでしょうか。

エキティケとヴィルツの相性の良さ

フランクフルト、レバークーゼンとチームは違えどブンデスリーガで昨シーズンまで同じ舞台で戦っていた2人、細かいパスワークや動き出しのタイミングなどかなり息が合っていたように感じます。

実際に2人のヒートマップを見てみると、ヴィルツが一番多くプレーしているエリアがエキティケと同じようなプレーエリアでありかなり近い距離感でポジションをとっていることがわかりますね。

エキティケ

ヴィルツ

この2人の連携はシーズンに入っても強力な武器になることでしょう、楽しみだ😋

Embed from Getty Images

(ヒートマップ引用:sofascore

Negative

ベンチメンバーの構成の歪さ

コミュニティシールドでベンチ入りしたメンバーの本職と出場可能なポジションを記載してみるとこんな感じです。

ママルダシュビリ:GK
ロバートソン:LSB(CBカウントはしたくないなあ…
遠藤:DMF(CB,RSB)
マカリスター:DMF(AMF)
ナイオニ:DMF
エリオット:AMF(RWG)
エングモア:LWG
ベンドーク:RWG
キエーザ:LWG(CF,RWG)

純粋なCBがいない異常事態!そして遠藤本当にミルナーみたいな立ち位置になってんな、ありがとう。
様々なところでCBの補強の重要性が訴えられていますが、ここの補強は本当に急務ですね。。。

対戦相手だったグエイやパルマのレオーニの噂が出ているのですがどうなるのでしょうか?一枚はマスト、出来れば二枚抜きしてくれていいんだよ。
というかクオンサーを出した判断は本当に正しかったのでしょうか、いつぞやのCBクライシス再びとならないことを祈ります。(ファビーニョとヘンダーソンのCBコンビ、ナットやリースの起用など懐かしいですね🤪)

と書いている今、グエイの個人合意やらレオーニも交渉順調やらの明るいニュースが。
リバプールの首脳陣、イサクも含めてパーフェクトサマー達成なるか。

(なんか聞いたことある言葉だなと思いましたがこの人たちはパーフェクトイヤーでした)

ボランチの組み合わせは一考の余地ありか

この試合のボランチのスタメンはショボスライとカーティスでした。

Embed from Getty Images

そして個人的にはこのボランチのユニットの出来が勝敗に影響したのではないかと思っています。

大方の予想ではリバプールが積極的にボールを持ち、相手を押し込んだままブロックを崩しにいく。そしてクリスタルパレスは守りながらカウンターを狙い反撃に出るという形の戦いになると見られていたわけですが、実際にゲームはその形で動き出します。

そんな中でボールを持った時の上手さが際立つカーティス走力とロングキック、ミドルも狙えるショボスライの起用をするというスロットのチョイスは納得がいくものであったといえます。

しかし、
1.クリスタルパレスのカウンターは中盤のフィルターが弱くなるこのユニットで弾き返せるほど甘くなかったこと
2.カーティスが思ったより中盤の底の位置から前にボールを送り出せなかったこと
3.ショボスライのボランチでの経験不足によるチャレンジパスのミスが散見されたこと

上記の3点がざっと思い当たる問題点かと思います。
(ついでにボランチから良い形で前線に繋げる回数が少なかったためヴィルツがかなり降りてきており、前線で良い体制でボールプレイヤーとして機能する時間が短かったことも弊害として起きていたように感じます。)

当分は2ボランチの一角にマカリスターorフラーフェンベルフの起用がマストになるなと感じた試合でした。そしてこの日に限っては遠藤のスタートからの起用が正解だったように感じます。

Neutral

左偏重の攻撃

(引用:sofascore

(引用:sofascore

2つの図が示す通りこの試合リバプールは左からの攻撃にかなり比重が偏っていたように思います。
ただし、これは左で崩し切るパターンと左でボールを優位に持ち右に展開してサラーとフリンポンにスペースと時間をプレゼントすることの2つを意図したものなのではないかと感じます。

実際に1点目は左からの崩し切りのパターン、2点目は左でボールを持ちショボスライの美しいロングキックから右に展開→フリンポンのフィニッシュとなっており意図が見える攻撃は出来ていたように思いました。

なのでこの試合の感想としては一つの特徴として捉えて、今後の戦い方の変遷を見守ろうと思います。スロットならこの形がまずくなっても解決策を見つけてくれるという安心感👍

Embed from Getty Images

あとがき

他にもフリンポンのゴールが20:20に決まったというエモーショナルな話やジローは子ども爆誕おめでとうとかガクポは守備タスクがメインで割食っちゃったねとかPK戦のリバプールへの期待感の薄さは異常、など話したいことはたくさんあるのですが

それよりなにより

Embed from Getty Images

この画像はなんなんですか?

オープニングトークでコミュニティシールドについて話しているPodcastも合わせてどうぞ⚽️

コメント

  1. 薪割りKOP より:

    初投稿おめでとうございます!
    ラジオであれだけの長時間収録しつつブログまでやるなんてバイタリティに感服です。

    楽しく読み続けています!

    • きょうへい(フットオンエア) きょうへい(フットオンエア) より:

      ありがとうございます!
      サッカーにかける時間が年を追うごとに増えていくのですが毎日楽しいです、これからもお付き合いくださいませ!

  2. エリ夫 より:

    Life is Footballになってきてますね。
    自分も高校生の時は相手チームのスカウティングノート作ったり、同僚に説明するために戦術解説資料作っていた時期もあるので、こういうの好きです。
    今後も楽しみにしています。

    • きょうへい(フットオンエア) きょうへい(フットオンエア) より:

      本当にフットボールづくしで楽しい毎日です、エリ夫さんの昔作った解説資料いつか読ませてください!
      楽しく読んでいただけるように頑張ります!

タイトルとURLをコピーしました